キトサンの飲み方についての諸注意
キトサンをサプリメントで摂る場合は、食前か食後すぐに服用します。
ドリンクの場合については食中に摂取しても構いません。
ここで注意が必要なのですが、たとえば体に良いとされているオリーブオイル等もその吸収が抑えられてしまうということです。
「脂溶性ビタミン剤を服用される方は2〜3時間ずらしてご使用ください」などと注意書きがなされるように、キトサンは良い油悪い油関係なく脂質の吸収を抑えます。
健康のために良質なオイルを食事に使用している場合などは、キトサンによってその恩恵が得られない可能性があることに注意して下さい。
キトサンは1日2g程度までが適量
キトサンは食物繊維のなかでも、過剰症がないことで知られていますが、それでも適量を超えて大量に摂取することはいい事ではありません。
大量に摂取した場合、便秘を解消するどころかかえって便秘になってしまった、一部の栄養素が吸収されにくくなってしまったなどの症状が見られる可能性があります。
早く効果を得たいがために大量に摂取する方もおられるようですが、どのようなサプリメントでも、表示された摂取量は必ず守りましょう。
飲んで痩せるわけではない
キトサンのサプリメントを「ダイエットに効く薬」のように喧伝しているのをたまに見かけますが、飲んでも痩せる事はありません。
あくまで、食事中の脂肪の吸収を抑えたり、血中コレステロール値を下げる働きがあるだけで、今ついているお腹の脂肪を落とす訳ではありません。
太らないサプリであり、痩せるためには今後の食事制限や適切な運動が欠かせないことは肝に銘じて下さい。
また、血圧や血中コレステロール値が高い方に関しても、キトサンに限らずサプリメント全般にいえることですが、トクホであっても健康補助食品の目的は「予防・未病」という点であることを忘れてはいけません。
あくまで、継続摂取によって動脈硬化などの生活習慣病のリスクを回避することであり、治療を目的にしたものではないことを十分理解して利用すべきです。
アレルギーが心配な方はまず少量から
キトサンはかに由来のものが多くあります。
しかし基本的に加工の過程で脱アセチル化、脱タンパク化によってアレルゲンは分解されますので、アレルギーの心配はありません。
法律上、かに由来であることを明記した上でアレルギーについて注意喚起を行っていますが、過剰な心配は無用でしょう。
ですが世の中に「絶対」はありません。
アレルギーをお持ちの方は、まずは少量試してみて、しばらく様子見をするのがいいでしょう。
また、きのこ由来のキトサンもありますので、そちらを試してみるのもいいと思います。
キトサン以外の薬との相性
抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム)を弱める、血液を固めないための薬(ワルファリン)の作用を強める恐れがあるといった報告があるようです。
キトサンの効果に
- 医薬の副作用を軽減
- 医薬の効果を促進させる
といったものがあることは述べましたが、こうした効果がある以上、常用している薬がある人は多少の注意が必要です。
医薬品を常用している方は、キトサンのサプリメントを飲む前に、相互作用の報告が無いか確認しておきましょう。