キトサンが髪にいいといわれる理由
キトサンは人工皮膚や手術用の縫合糸など、医療現場ですでに広範囲に使われています。
これはキトサンが人体との親和力にすぐれているためで、人工皮膚を張ると体に吸収され綺麗な皮膚が出来上がりますし、縫合糸は術後の抜糸の必要がありません。
こうした理由からも、髪の毛が増えた、皮膚のあざが薄くなったなど、病気ではない症状が改善されたという報告が多いのも頷けます。
キトサンはもともとキチンを加工したものですが、このキチン質はかに等の甲殻類や昆虫の外皮、きのこなどの細胞壁に含まれていることは説明しました。
昆虫・甲殻類の表面を覆うキチンと、人間の爪や皮膚、髪の毛を作る成分であるケラチンは、構造上まったく別の成分ですが、働きとしては似通った性質を持っています。
キトサンが髪の毛に保湿を与え、擬似キューティクルとして働くのも、もともとが「外部の刺激から守る」ための成分という共通項があるためでしょう。
キトサンが髪に及ぼす効果
具体的には保湿、皮膜作用があるため、枝毛や切れ毛を抑えます。
その保湿性により髪の乾燥を守り、ツヤ感、ハリ感を与えます。
また、キトサンによる人工キューティクルが静電気の発生を抑えるため、髪を傷める原因を防止します。
紫外線やドライヤーの熱などの外部からの刺激からも髪を守ってくれます。
低毒性かつ刺激のないことから、美容院などでも縮毛矯正やカラーリング、パーマ、最後の仕上げでも使うことが少なくありません。
発毛剤や育毛剤にも含まれており、ノンシリコンの製品にも有効な成分とみられています。
しかし実際にはキトサンが含まれているノンシリコンシャンプーはあまり多くありません。
ドラッグストアで売っているような製品には、まずキトサンは配合されていないでしょう。
水溶性ではないキトサンを、ノンシリコンの売りであるモンガンオイルやアロガンオイルなどとともに配合して安定化させるためには、特別な加工の工程が必要になります。
そのため、必然的に値段が高くなってしまいます。
この欠点を補う最良の方法は、キチン・キトサン原液をノンシリコンシャンプーやヘアケア剤を使うその瞬間に併用することです。
ただ、キチン・キトサン原液そのものも安くはありません。
しかし、髪の毛のダメージ度合いや、どれくらい補修したいかによって使用量を調整できるので、高いキトサン配合のノンシリコンシャンプーを購入するよりも経済的です。
ノンシリコンシャンプーで髪がごわついてしまったり、手触りがよくないと感じている方は、ぜひキチン・キトサン原液の併用を試してみて下さい。
価格:7,560円 |
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